葉酸とは

葉酸とは

最近、ネットや雑誌で目にするようになった「葉酸」という言葉ですが、葉酸とは何でしょうか?

 

葉酸とは、水溶性のビタミンB群の一種で、私たちの代謝に深くかかわる栄養素のひとつです。
葉酸が不足すると、たんぱく質が上手くできにくくなり、そのことによりたんぱく質の新陳代謝がスムーズに行かなくなります。
さらに、最近の研究では、遺伝情報物質であるDNAやRNAを構成する核酸の合成に、とても深くかかわっていることもわかってきました。命の源でもある核酸の合成に大きく寄与し、細胞の生産や再生を助け、私たちの身体の発育を促すという、非常に重要な役目も担っています。
要約すると、細胞を作るために不可欠な栄養素として、老若男女を問わず、日常の食生活で積極的に摂取しないといけない必須栄養素のひとつにあげられています。

 

特に、最近の研究で、お腹のなかの赤ちゃんの一番大事な臓器でもある脳や脊髄の発達に欠かすことが出来ない栄養素として、世界中に葉酸の重要性が認識されるとともに、その事が世の中に浸透中です。
細胞の生成にとても重要な役割を持つ葉酸は、お腹のなかの胎児の細胞が増えていく過程で非常に重要な栄養素のため、女性や特に妊婦さんには積極的に摂取してほしいとして、厚生労働省も推進しています。

 

葉酸の役割としてもうひとつ重要なことが、ビタミンB12と一緒に赤血球を作るということです。
私たちの体内には、標準的な成人で約20兆個の赤血球があり、その寿命は約120日です。つまり、毎日1%弱の赤血球が体内で作られている事になりますが、葉酸が不足すると、正常な赤血球が作ることが出来なくなり、巨赤芽球性貧血を引き起こす可能性が高くなります。

 

お腹の赤ちゃんの為だけでなく、出産後のお母さんも、積極的な葉酸の摂取がとても大切です。今では、妊娠する前から積極的に摂取する癖をつける女性が増えています。

 

【葉酸発見の歴史】
葉酸発見の歴史について探してみました。葉酸の発見のきっかけは、妊婦さんの多くが巨赤芽球性貧血を発症していることに気付いたことがそのきっかけと言われています。この葉酸の発見のきっかけとなった巨赤芽球性貧血の症状としては、めまいや動悸息切れを伴っていたことから、このような症状を発症する妊婦さんに、酵母の抽出液を与えると貧血症状が治ることに着目しました。これは、1931年にインドの産院の医師であるルーシー・ウィルスと言う医師の発見がきっかけでした。その後、この葉酸の発見のきっかけになった巨赤芽球性貧血の治療を行う酵母を、いろいろと研究していった結果、葉菜に多く含まれていることがわかり、葉菜の代表であるほうれん草から、葉酸が抽出されたことが、葉酸発見の歴史になります。尚、葉酸がほうれん草から抽出され、名前をつけられたことは1941年のことです。ちなみに、葉酸の英語名は、ラテン語のほうれん草と言う名前から来ているとの事です。